腕相撲に勝つために必要な握力の種類と鍛え方を、アームレスリング元日本代表の筆者が解説します。握力にはクラッシュ・ピンチ・ホールドの三種類があり、それぞれの特性を理解することが重要です。
トップロールとフック
腕相撲・アームレスリングの二大技
腕相撲やアームレスリングには、大きく方向性の違う二つの技があり、それはトップロールとフックです。
握力の三種類とは
クラッシュ・ピンチ・ホールド
握力には三種類があり、それぞれクラッシュ力・ピンチ力・ホールド力と呼ばれています。
クラッシュ力
体力測定などで計るもっとも一般的な握力で、指を握りこんだ状態で握りつぶす力のことです。
手で握る道具を使う多くのスポーツ競技で、かなり重要な要素ですが、腕相撲やアームレスリングでは、相手の手は指を握りこめるほど小さくないので、あまり重要ではありません。
上の図のように、ハンドグリッパーを普通に握って反復することで鍛えることが可能です。
ピンチ力
トップロールを一言で表現すると「相手の親指をコントロールして倒す技」です。
腕相撲やアームレスリングで手を組んだときに、相手の親指をグリップするのは親指・人差し指・中指の三本で、握るときは指が半ば伸びた状態です。
この状態で必要となる握力は「つまむ力」=ピンチ力で、上図のようにハンドグリップを逆向きに保持して開閉することで鍛えられます。
トップロールのほうが自分に向いている人は、このようなハンドグリップの使い方のほうが、腕相撲で強くなるためには効率的です。
このほかにも、ブロックやウエイトプレートなどを親指・人差し指・中指の三本でつまんで保持する鍛え方もあります。
ホールド力
フックでトップロールに負けないためにもっとも重要なことは、指先を開かされずに相手の手の甲を押さえることで、このような握力をホールド力と呼びます。
ホールド力を鍛えるためにおすすめの方法はいくつかありますが、通常のトレーニングのなかで無意識に鍛えるためには、ウレタンなどをバーに巻きつけグリップを太くする方法が一般的です。
また、メディシンボールなどの重い球形のものを指全体で掴んで保持するトレーニング方法も有効です。
腕相撲のための握力強化グッズ
腕相撲のために握力を鍛える場合、このようなタイプが最適です。スプリングの位置を調整することで強度を変えることができ、また、狙いたい指に負荷を集中させることができます。
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