アームレスリング競技公用語一覧
アームレスリングの競技性・厳密性を高めるためには、レフェリーは「競技公用語」を用いて試合進行・セットアップを行い、選手はそれらを理解する義務があります。
このことは、世界公式ルールにも記載されています。
以下に、試合進行・セットアップに関する競技公用語とその意味を記載します。
グリップ(握る)
競技台に肘をつき、ペグを持ち、握りの取り合いを始める合図エルボー(肘)
エルボーパットに肘を置くようにという指示ショルダーストレート(肩を真っ直ぐ)
両肩を競技台に平行に構えるようにという指示リストストレート(手首を真っ直ぐ)
手首を真っ直ぐにするようにという指示モアストレート(もっと真っ直ぐ)
肩や手首をもっと真っ直ぐにするようにという指示サムまたはサムズダウン(親指)
親指の第一関節を出すようにという指示ナックルズダウン(拳を下げる)
握りの高さを下げるようにという指示センター(中心)
握りを中央ラインにするようにという指示レディゴー(始め)
競技開始の合図ワーニング(注意)
指示を聞かない場合のペナルティを出す合図アーリースタート(早い開始)
フライング行為に対する合図ファウル(警告)
二回目のワーニングまたは規定された行為にペナルティを出す合図エルボーアップ(肘が上がる)
肘がエルボーパットから浮いたという合図エルボーアウト(肘が外れる)
肘がエルボーパットから外に出たという合図インテンショナルファウル(意図的な警告)
握りを離すなど意図的な行為にペナルティを出す合図コンシデンシャルファウル(確信した警告)
相手の肘を押し出すなど確信的な行為にペナルティを出す合図レフリーズグリップ(審判の握り)
審判が握りを決めることを宣言する合図クローズグリップ(閉じた握り)
親指に人差し指をかぶせる握りオープングリップ(開いた握り)
親指に人差し指をかぶせない握りドントムーブ(動くな)
肩から先を動かさないようにという指示ストラップ(紐)
両者の握りをストラップで固定するという合図アップまたはオーバー(上)
ストラップの巻き位置が手首の高い場所ダウンまたはアンダー(下)
ストラップの巻き位置が手首の低い場所デンジャラスポジション(危険な位置)
肩がエルボーパットより下に落ちているという合図ショルダーアップ(肩を上げる)
肩をエルボーパットより上に上げるようにという指示ルックフィスト(拳を見る)
拳を見て競技するようにという指示ストップ(止める)
競技を中断するという指示ルーザーポジション(敗者の位置)
腕が負ける方向に2/3以上倒れているという合図ニュートラルポジション(中立の位置)
両者に優劣がない位置であるという合図ウィナー(勝者)
勝者を告げる合図チェンジ(替える)
コーナーを替えるという指示また、公式競技台のパーツ名称は以下の通りです。
エルボーパッド(肘置き)
エルボーパッドから肘が浮いたり出たりするとファウルになるタッチパッド(勝敗線|横)
拳や前腕がタッチパッドにつくと負けピンライン(勝敗線|上下)
ルーザーポジションでピンラインより下に手首が落ちると負けセンターライン(中心線)
肩がセンターラインを越えるとファウルペグ(握り棒)
劣勢側がペグを離すとワーニング(試合は止めずに続行)優勢側がペグを離すとファウル(試合を止めて宣告)